水曜日

The International Monetary Fund

国際通貨基金(IMF)の加藤隆俊副専務理事は27日、都内でインタビューに応じ、食糧価格高騰への対応策として、加盟国に機動的に財政支援できるよう、融資制度の発動要件を緩和する方針を示した。副専務理事は「10カ国を上回るアフリカ諸国と話し合っている」と述べ、食糧危機で国際収支が悪化したアフリカの途上国と支援の具体的協議に入ったことも明らかにした。
 IMFが見直しを検討しているのは、天災などの外的要因で財政が悪化した途上国を支援する「外生ショック融資制度(ESF)」や貧困国向けの低利融資制度。現在は貧困削減計画の策定や財政構造改革の実施などを融資の前提にしている。IMFはこうした融資の要件を緩和する方針で、加藤副専務理事は「できるだけ早く結論を出したい」と語った。 

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