火曜日

International emergency medical aid team

中国の四川大地震は19日で発生から1週間がたった。日本政府は同日、負傷した被災者の治療にあたるため、一両日中にも最大20人規模の国際緊急援助隊医療チームを現地に派遣する方針を固めた。

 一方、すでに派遣している国際緊急援助隊救助チームについては、生存者救出の可能性が低くなっていることから、帰国の可能性も検討している。

 町村官房長官は19日午前の記者会見で、日本政府が派遣した救助チームについて「きょう中に一度、成都に引き揚げる話もあるようだ」と述べた。理由については、「ビルが崩壊し生き埋めになっているかもしれない方々を救出することに優れた実績を持つチームが派遣されている。地震から1週間たち、そうした技術を生かせる分野が限定されてきている」と説明した。その上で、「今後の活動の在り方を検討する時期だ」として、活動終了を検討していることを示唆した。

 一方、医療チームの派遣については、「医療のニーズは間違いなくある。我が方でもしっかりスタンバイしており、正式な要請があり次第、いつでも出せる態勢になっている」と語った。

 日本からの人的支援はこれまでに、救助チームが2陣に分かれて現地入りしている。救助チームは第1陣が15日に中国入りし、18日には四川省綿陽市の北川チャン族自治県にある曲山地区で生き埋めになった住民らの救助を行うなどしていた。19日は活動を見合わせた。医療チームの派遣は、先週末、中国政府から非公式の派遣要請があった。

 日本政府筋は「中国からの派遣要請が遅れがちという面はあるが、中国側が日中関係を重視していることの証し」と見ている。

 現地では、生き埋めとなった被災者の救出作業が続く一方、22万人を超える負傷者への治療が進んでおらず、現地では対応の遅れに不満が広がっている。

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