財務省が4日発表した1~3月期の法人企業統計によると、全産業の経常利益は前年同期比17.5%の大幅減となった。四半期ベースで3期連続の減少。売上高も減収に転じ、2002年4~6月期以来、約6年ぶりに減収減益となった。設備投資も4.9%減で4期連続減少。原材料高によるコスト増が大きく響いた形だ。
経常利益は2001年10~12月期以来の減少幅となった。製造業では原材料高が大きく響き15.7%減。化学、鉄鋼業、一般機械が落ち込んだ。非製造業は18.6%減。改正建築基準法の影響による工事の遅れやマンションの販売不振で建設業が大幅減になった。また、小売業では食料品価格上昇などのコスト増が利益を圧迫した。
設備投資では、製造業が輸出向け自動車や薄型テレビの好調で0.9%増加した。ただ、非製造業は7.8%減。企業の設備投資全体の鈍化などを受け、リース業が大きく減少。建設業も落ち込んだ。
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