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石破茂防衛相は16日、防衛省の組織改革案として、東京・市谷の中央組織の人員削減・縮小を打ち出す方針を固めた。複数の同省首脳ら関係者が明らかにした。背広組(内局)と制服組(自衛隊各幕僚監部)を再編成した新たな統合組織をつくり、ポストを削減。余剰人員を地方の主要部隊に振り向ける狙いがある。 組織改革は、防衛相の補佐体制を強化、文民統制を徹底するとともに、有事に即応できる自衛隊にすることが目的。石破氏は背広組と制服組に分かれる中央組織を統合し、「防衛力整備」「部隊運用」「広報・国会対策」の3機能に再編する方針を示している。 現在、東京・市谷の防衛省には約1万人が勤務している。組織改革では、内局と統合、陸上、海上、航空の4幕僚監部が別々に行っている防衛政策の立案や予算、人事、装備品調達、運用、広報などの業務を合理化することで、「人員、ポストを削減する」(同省首脳)としている。 海上自衛隊のイージス艦衝突事故など不祥事の再発防止を図るため、防衛省が10日開いた会議で、海自は「現場の人手不足」が背景にあると報告した。組織再編は優秀な人材を現場の部隊に戻すことで、綱紀粛正を徹底するのも狙い。 

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